境界性パーソナリティ障害併発、自殺に対する影響は

最近の研究によると、精神病的体験と自殺行動との間には強い関連があることが報告されている。しかし、境界性パーソナリティ障害(BPD)は一般的な精神疾患と頻繁に併発し、再発の自殺行動や精神病的体験に関連しているにもかかわらず、この関係におけるBPDの役割について研究したデータはない。BPDや一般的な精神疾患との相互関係を含む、精神病的体験と自殺企図との関連が調査された。

アイルランド王立外科医学院のI Kelleher氏らによる、Acta psychiatrica Scandinavica誌2017年3月号の報告。

2007年の層別化されたイギリス世帯の多段確立サンプルである成人精神医学的罹患率調査より、16歳以上の国民サンプルを用いて行った。対象者の、一般的な精神疾患、BPD(臨床的および無症候)、自殺行動、精神病的体験を評価した。

主な結果は以下のとおり。

・全サンプルの約4%(323例)が精神病的体験を有していた。
・精神病的体験は、自殺企図のオッズ増加と関連していた。
●BPD(OR:2.23、95%CI:1.03~4.85)
●一般的な精神疾患あり(OR:2.47、95%CI:1.37~4.43)
●一般的な精神疾患なし(OR:3.99、95%CI:2.47~6.43)
●BPD、一般的な精神疾患どちらもなし(OR:3.20、95%CI:1.71~5.98)

著者らは「精神病的体験は、精神病理の有無にかかわらず、自殺行動の高オッズと関連していた。この関係は、臨床的または無症候BPDでは説明できない」としている。

出典

Kelleher I, et al. Acta Psychiatr Scand. 2017;135:212-218.

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