統合失調症の超長期的な治療結果、最新データを検証

統合失調症および統合失調症スペクトラム障害の超長期的アウトカムに関する最近のデータについて、チェコ・カレル大学のJan Volavka氏らが検討を行い、治療介入を含むアウトカムに影響を及ぼす要因について調査した。International journal of clinical practice誌オンライン版2018年4月24日号の報告。

2008~17年に発表された、統合失調症または統合失調症スペクトラム障害を対象とし、5年以上のフォローアップ期間を設け、適切なアウトカムの情報を有するプロスペクティブコホート研究を、PubMedおよびScopusデータベースより検索を行った。参考文献リストおよび著者の参照ライブラリを追加文献に含んだ。

主な結果は以下のとおり。

・フローアップ時に症状寛解を有する患者の割合は、計画的な抗精神病薬治療患者で37.5%、未治療患者で16.4%であった。
・フォローアップ時の良好なアウトカムは、低用量の抗精神病薬治療を行っていた患者および薬物治療開始時に薬理学的な治療を行っていなかった患者において観察された。
・初回エピソード時の早期発見および集中的な治療とともに、継続的な心理社会的治療、その後の継続的なサポートが、より良いアウトカムと関連していた。

著者らは「統合失調症の長期的アウトカムは、メンタルヘルスケアへのアクセス、精神症状の早期発見、薬理学的治療により、非常に多様であった。最近のデータは、一部の患者における長期的な低用量抗精神病薬による治療の有効性を裏付けるものであった。初回エピソード統合失調症患者の20%程度は、長期的な抗精神病薬の維持治療を必要としないと考えられる。その割合は、統合失調症スペクトラム障害において、より高い可能性がある。しかし、これらの患者が長期的な治療を必要としない理由は明白ではない。このサブグループを予測する方法は、個々の患者において臨床応用するには、まだ不十分である」としている。

出典

Volavka J, et al. Int J Clin Pract. 2018 Apr 24:e13094. [Epub ahead of print]

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