パリペリドンLAIを適切に使用するための5つのポイント

最近のパリペリドンパルミチン酸エステル(商品名:ゼプリオン)で治療された患者における心臓突然死(SCD)は、長時間作用型注射用抗精神病薬(LAI)の使用について議論を引き起こした。しかし、LAIとSCDとの関連は、十分に研究されていない。いしい記念病院の長嶺 敬彦氏は、LAIを適切に使用するために、LAIの市販直後調査結果のレビューを行った。International Medical Journal誌2016年6月号の報告。

LAIに関する市販直後調査の結果を確認し、D2受容体占有率を推定した。

主な結果は以下のとおり。

・2つの所見が確認された。
1)身体的リスクを有する患者へのLAI投与は、SCDを増加させる可能性が高い。
2)パリペリドンパルミチン酸エステルで治療された患者における4例のSCDは、心室性不整脈に起因することが疑われる。
・パリペリドンパルミチン酸エステル150mg単回投与による推定D2受容体占有率は80%以上であった。
・症状が不安定な患者に対しより高用量で投与した場合、重篤な身体的合併症のない患者でも、パリペリドンパルミチン酸エステルは、心室性不整脈のリスクを増加させる可能性がある。

結果を踏まえ著者は、臨床診療では以下の5点に注意し、LAIを使用することが重要であるとしている。
1)身体的合併症を有する患者では、非常に慎重に使用すること。
2)不必要な高用量での使用は避け、多剤併用患者に対しては非常に慎重に使用すること。
3)急性精神症状を有する患者へのLAI使用は避けること。
4)代謝機能不全や心血管疾患リスクの低い患者にLAIを選択すること。
5)定期的に体調をモニタリングし、ライフスタイルを向上させること。

出典

T Nagamine, et al. International Medical Journal. 2016;3:211-213.

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