統合失調症の治療中止の理由は、有効性か副作用か

初回エピソード統合失調症では、1年間の抗精神病薬治療による寛解が推奨される。英国・Brighton and Sussex Medical SchoolのRichard Whale氏らは、初回エピソード統合失調症で一般的に使用される抗精神病薬の有効性を調査した。BJPsych open誌2016年9月号(オンライン版2016年10月10日号)の報告。

英国の7施設より得られた、通常治療を行った初回エピソード統合失調症患者460例を対象としたレトロスペクティブコホート研究を行った。ケースファイルより、初回治療後の全原因による中止を評価した。

主な結果は以下のとおり。

・治療中止リスクは、治療開始後3ヵ月以内が最大であった。
・リスペリドン(商品名:リスパダールほか)は、生存中央期間の最大値を有していた。
・多変量Cox回帰分析では、治療中止は、抗精神病薬間で有意な差は認められなかった。
・治療中止の最も一般的な理由は、アドヒアランス不良と有効性の欠如であった。

著者らは「初回エピソード統合失調症患者における治療中止理由は、抗精神病薬の選択による有効性には依存しない。アドヒアランス戦略や有害事象の可能性に焦点を当てるべきである」としている。

出典

Whale R, et al. BJPsych Open. 2016;2:323-329.

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