統合失調症治療での長期ドパミン受容体遮断の影響

ミスマッチ陰性電位(MMN)欠損は、統合失調症の最も確実で再現可能な所見の1つであり、主にN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体システムの機能不全を反映している。ドパミン受容体は、短期的にMMNを調整しないことが知られているが、長期的な影響についてはよくわかっていない。福島県立医科大学の志賀 哲也氏らは、統合失調症患者のMMNとドパミンとの関連について、調査を行った。Psychiatry and Clinical Neurosciences誌オンライン版2020年1月28日号の報告。

陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)で精神医学的に評価された統合失調症患者18例におけるMMNと血漿ドパミンおよびセロトニン代謝産物レベルとの相関について調査を行った。

主な結果は以下のとおり。

・MMNの振幅と血漿ドパミン代謝産物レベルとの間に、有意な負の相関が認められた。
・血漿セロトニン代謝産物レベルとMMNとの相関は認められなかった。
・PANSS合計スコアおよび陰性症状スコアは、MMNの振幅と負の相関が認められた。

著者らは「統合失調症患者では、治療下における強力なドパミン受容体の遮断が、長期にわたるMMNの低下を引き起こす可能性がある」としている。

出典

Shiga T, et al. Psychiatry Clin Neurosci. 2020 Jan 28. [Epub ahead of print]

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