統合失調症患者の動脈硬化性疾患リスクは?

レバノン大学のGhina Al-Seddik氏らは、統合失調症患者における心血管(CV)および脳血管イベントと死亡率を評価するため、フラミンガムリスクスコア(FRS)および動脈硬化性疾患(ASCVD)のスコアによる予測能について比較を行った。International Journal of Psychiatry in Clinical Practice誌オンライン版2019年2月10日号の報告。

対象は、2013年1月から入院中の統合失調症患者329例。CVイベントを検出するため患者のカルテをレビューした。

主な結果は以下のとおり。

・平均フォローアップ期間は41.07±12.55ヵ月であった。
・フォローアップ期間中に29件のCVイベントが認められた。内訳は、心筋梗塞4件、脳卒中1件、心不全6件、CV死18件であった。
・CVイベント発生率の主要複合アウトカムは9.0/100患者年、2次複合アウトカムは7.2/100患者年であった。
・FRSスコアによる高CVR 患者と低CVR患者の生存曲線の間には、有意な傾向が認められた(RR:1.90、p=0.078)。
・ASCVDにより高CVリスクと分類された患者では、CV生存率の低下が認められた(RR:3.35、p=0.005)。

著者らは「重度の精神疾患患者の医学的評価では、ASCVDの評価を行うべきである」としている。

出典

Al-Seddik G, et al. Int J Psychiatry Clin Pract. 2019 Feb 10. [Epub ahead of print]

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