統合失調症の不眠に有効な治療選択肢は

不眠症は、統合失調症に共通する特徴である。いくつかの研究において、統合失調症患者の睡眠に対する特定の薬剤の影響について報告されているが、実臨床における不眠症治療に関して十分に根拠のある推奨はない。ポルトガル・コインブラ大学のPedro Oliveira氏らは、統合失調症患者の不眠症に対する有効な治療法の経験的エビデンスを特定し、その安全性および有効性の評価を行った。Pharmacopsychiatry誌オンライン版2018年7月30日号の報告。

統合失調症患者における不眠症の治療効果を調査するため、臨床試験のシステマティックレビューを実施した。データは、MEDLINE、PubMed、Embase、PsycINFO、Cochrane Libraryより検索を行った。個々の研究において、選択バイアス、実行バイアス、検出バイアス、症例減少バイアス、報告バイアスに関するバイアスリスクを評価した。

主な結果は以下のとおり。

・包括基準を満たした研究は4件であった。
・その内訳は、メラトニン治療2件、パリペリドン(商品名:インヴェガ、ゼプリオン)治療1件、エスゾピクロン(ルネスタ)治療1件であった。
・すべてのポジティブな結果は、以下のとおりであった。
●メラトニンは、睡眠効率および総睡眠持続時間を増加させた
●パリペリドンは、入眠潜時を短縮させ、総睡眠時間および睡眠効率を増加させた
●エスゾピクロンは、不眠症の重症度を低下させた

著者らは「統合失調症患者の不眠症に対し、メラトニン、パリペリドン、エスゾピクロンによる治療は有効な選択肢であると考えられる」としている。

出典

Oliveira P, et al. Pharmacopsychiatry. 2018 Jul 30. [Epub ahead of print]

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