リスペリドン、オランザピン、アリピプラゾールの認知機能改善効果比較

 認知障害は、統合失調症の主要症状の1つである。初回エピソード統合失調症患者の認知機能に対する非定型抗精神病薬の影響については、これまで包括的に調査されていなかった。中国・北京大学のYanyan Hou氏らは、初回エピソード統合失調症に対するリスペリドン(商品名:リスパダールほか)、オランザピン(ジプレキサほか)、アリピプラゾール(エビリファイほか)の神経認知効果を比較するため、多施設ランダム化オープンラベル試験を実施した。Nordic Journal of Psychiatry誌オンライン版2020年6月4日号の報告。

 初回エピソード統合失調症患者546例の対象患者を、リスペリドン群、オランザピン群、アリピプラゾール群のいずれかにランダムに割り付け、1年間フォローアップを行った。認知機能の評価には、認知機能評価バッテリーを用いた。

主な結果は以下のとおり。

・6ヵ月時点で、言語学習と記憶を除くほぼすべての認知領域において、3群とも有意な改善が認められた。

・12ヵ月時点で、3つの認知領域において、3群ともさらなる改善が認められたが、視覚学習と記憶パフォーマンスについてはベースライン値に戻っていた。

 著者らは「3つの非定型抗精神病薬は、初回エピソード統合失調症患者の認知機能を改善させる。その改善効果については、薬剤間で有意な差は認められなかった」としている。

出典

Hou Y, et al. Nord J Psychiatry. 2020 Jun 4. [Epub ahead of print]

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