治療抵抗性統合失調症へ進展する重要な要因とは

統合失調症における予後不良には、さまざまな要因が関連することが知られているが、それらの相互作用は不明である。ドパミン過感受性精神病(DSP)は、長期的な薬物療法に関連した臨床概念であり、治療抵抗性統合失調症(TRS)へ進展する重要な要因の1つといわれている。千葉県精神科医療センターの山中 浩嗣氏らは、TRS進行へのDSPの影響を検討した。

Schizophrenia research誌オンライン版2016年1月13日号の報告。

レトロスペクティブ調査と直接インタビューにより、患者265例をTRS群と非TRS群のいずれかに分類した。DSPエピソードの有無を含む予後に関連する主要な要因を抽出し、それぞれの要因を両群間で比較した。

主な結果は以下のとおり。

・未治療期間を除く全パラメータは、非TRS群と比較しTRS群で有意に悪化した。
・とくに、TRS群は非TRS群よりもDSPエピソードの割合が有意に高かった。
・回帰分析により、DSPはTRSの進展に重要な役割を果たすことが裏付けられた。
・さらに、欠損症候群はTRSの診断サブカテゴリーであることが示唆された。

結果を踏まえ、著者らは「予後不良の重要な予測因子が確認され、これはTRSの進展に何らかの形で影響を及ぼすことが示唆された。薬物治療中のDSPエピソードの発生は、治療不応性を促進することが示唆された」としている。

出典

Yamanaka H, et al. Schizophr Res. 2016 Jan 13. [Epub ahead of print]

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