統合失調症の再発、リスク因子とその対策

統合失調症のマネジメントにおいて、再発は重要な問題の1つである。イタリア・ボローニャ大学のStefano Porcelli氏らは、統合失調症の再発と関連する臨床的因子の検討を行った。International journal of psychiatry in clinical practice誌2016年6月号の報告。

過去22年分の文献データを検討し、219件が抽出された。

主な結果は以下のとおり。

・再発に関連する要因は、「薬物治療に関連する因子」「精神療法追加治療」「一般的なリスク因子」の3つに大別された。
・全体として、維持療法の欠如と第1世代抗精神病薬治療は、再発の高リスクと関連していた。
・心理療法の追加、とくに患者、親族に対する認知行動療法と心理教育は、再発率の減少において優れた有効性を示した。
・一般的なリスク因子には、改善可能なもの(精神疾患の未治療期間、物質乱用など)と、そうでないもの(男性の性別、病前の機能レベルの低さ)があった。

結果を踏まえ、著者らは「リスク因子のいくつかの分類は、再発リスクとの関連性が証明されている。そのため、各患者の再発リスクを個別化するために日々の臨床現場でこれらリスク因子を注意深く評価し、高リスク患者においては標的治療を行うべきである」とまとめている。

出典

Porcelli S, et al. Int J Psychiatry Clin Pract. 2016;20:54-69.

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