新規抗精神病薬ルラシドン(商品名:ラツーダ)、長期安全性は?

 日本において、2020年3月に新たに承認された抗精神病薬ルラシドン(商品名:ラツーダ)について、アジア人統合失調症患者を対象とした長期安全性および有効性の評価が行われた。日本うつ病センターの樋口 輝彦氏らによる、Asia-Pacific Psychiatry誌2020年3月号の報告。

 ルラシドンとプラセボの6週間のランダム化二重盲検試験(DB)を完了した統合失調症患者281例を対象に、ルラシドン(40または80mg/日、フレキシブルドーズ)の26週間のオープンラベル長期継続試験(OL)へ移行した。有効性の評価には、陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・オープンラベル長期継続試験を完了した患者の割合は57%であった。効果不十分による早期治療中止率は16.7%、有害事象による中止率は10.3%であった。

・主な有害事象は、不眠(11.3%)、アカシジア(11.0%)、鼻咽頭炎(10.6%)であった。

・体重増加、代謝パラメータ、プロラクチン、心電図測定に関連する有害事象は稀であった。

・DBベースラインからOLエンドポイントまでのPANSS合計スコアの変化量は-28.4、OLベースラインからOLエンドポイントまでのPANSS合計スコアの変化量は-7.5であった。

・PANSSによる治療反応率は、73.7%であった。

著者らは「26週間の長期継続試験では、アジア人統合失調症患者に対するルラシドン長期治療は、一般的に安全で、忍容性が高く、効果的であることが示唆された」としている。

出典

Higuchi T, et al. Asia Pac Psychiatry. 2020;12:e12377.

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