統合失調症の陰性症状改善にスタチンが有用

統合失調症の陰性症状に対するスタチン併用療法のベネフィットに関しては、相反する結果が報告されている。中国・南京医科大学のHong Shen氏らは、統合失調症の精神症状改善のために、スタチン併用療法が有用であるかについて検討を行った。Psychiatry research誌オンライン版2018年2月5日号の報告。

CENTRAL、PubMed、Embase、MEDLINEよりデータを検索した。検索に使用したキーワードは、スタチン、シンバスタチン(商品名:リポバスほか)、アトルバスタチン(リピトールほか)、フルバスタチン(ローコールほか)、lovastatin、mevastatin、ピタバスタチン(リバロほか)、プラバスタチン(メバロチンほか)、ロスバスタチン(クレストールほか)、cerivastatinおよび統合失調症、統合失調感情障害、精神病とした。包括基準は、統合失調症成人患者を対象とし、PANSSまたはSANSスコアにて評価を行った抗精神病薬とスタチンまたはプラセボのランダム化比較試験(RCT)とした。データの無い報告、同一研究による複数の報告は、除外対象とした。スタチン併用療法の有無にかかわらず、統合失調症患者の精神症状を比較するため、メタ解析を行った。

主な結果は以下のとおり。

・6件のRCTより、339例(治療群:169例、プラセボ群:170例)が抽出された。
・全体的な効果については、スタチン併用療法を実施した患者において、PANSSの陽性および陰性症状スコアの有意な低下が認められた。

著者らは「本メタ解析により、スタチン併用療法は、精神症状(陰性症状または陽性症状)を改善可能であることが初めて明らかにされた」としている。

出典

Shen H, et al. Psychiatry Res. 2018 Feb 5. [Epub ahead of print]

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