統合失調症へのSSRI投与の必要性は

統合失調症の精神病理的な治療(たとえば、陰性症状やうつ症状)は、いまだに非定型抗精神病薬のわずかな有効性により行われている。臨床現場では、統合失調症の陰性症状やうつ症状を改善するために、抗精神病薬とSSRIの併用が行われているが、陰性症状、うつ症状、強迫症状に対する有効性のデータは対照的である。イタリア・ミラノ大学のMassimiliano Buoli氏らは、統合失調症に対するSSRIの使用および有効性の概要を得るため、メインデータベースを用いた検討を行った。Expert opinion on pharmacotherapy誌オンライン版2016年5月5日号の報告。

専門家の主な意見は以下のとおり。

・決定的な根拠となるには、データが乏しかった。予備的な手法によると、統合失調症の抑うつ症状に対しSSRIは効果を示さないことが利用可能なデータで示唆された。
・陰性症状については、研究は対照的であったが、SSRIの中ではパロキセチン(商品名:パキシルほか)が最も有効であると考えられる。
・限られたデータではあるが、統合失調症の強迫症状に対しSSRI(とくにフルボキサミン[デプロメール、ルボックスほか])は、有効であると考えられる。
・抗精神病薬と抗うつ薬を併用する場合には、潜在的に重篤な副作用や血漿薬物投与に及ぼす影響を、臨床的および薬理学的にモニタリングする必要がある。

出典

Buoli M, et al. Expert Opin Pharmacother. 2016 May 21. [Epub ahead of print]

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