初発統合失調症、陰性症状の経過と予測因子

初回エピソード統合失調症(first-episode schizophrenia:FES)の2年以上のフォローアップにおける陰性症状の経過とその安定性、フォローアップ後の陰性症状の重症度を予測する因子について、スペイン・Hospital Clinic de BarcelonaのGisela Mezquida氏らが検討を行った。Schizophrenia research誌オンライン版2017年2月6日号の報告。

本検討は、2年間のプロスペクティブフォローアップ研究。対象患者は、FES患者268例(DSM-IV診断)。3回以上の診察で陰性症状の変化についてフォローアップを完了した患者を分散分析により評価した。2年間のフォローアップにおける陰性症状との相関および潜在的な予測因子の検討には、回帰分析を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・陰性症状は、FES1年間後のフォローアップでは重症ではなく、2年まで安定しており、時間に対する有意な効果が認められた(Time1>Time2>Time3、F(2,151)=20.45、p<0.001)。
・発症前の調整の不十分さ(p=0.01)、ベースライン時の高い陰性症状(p<0.001)は、FES2年後の陰性症状の重症度の変化に有意に寄与した(R2=0.21、p<0.001)。

著者らは「本検討より、FES1年後に陰性症状の軽減が認められた。この変化は、2年間安定していた。統合失調症の経過において初期段階で陰性症状が存在し、発症前の調整が不十分だと、中間アウトカムでより重度な陰性症状を予測する」としている。

出典

Mezquida G, et al. Schizophr Res. 2017 Feb 6. [Epub ahead of print]

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