日本人統合失調症患者の副作用認識状況を調査

多くの統合失調症患者において、服薬アドヒアランスは不良である。神戸学院大学、さわ病院の橋本 保彦氏らは、統合失調症患者における服用薬剤の副作用の認識について教育的介入効果の検討を行った。Australasian psychiatry誌オンライン版2016年2月24日号の報告。

対象は、国内の病院2施設に入院している統合失調症患者87例。対象患者は、「前月、服用した薬剤による何らかの副作用を経験したかどうか」の質問に回答し、薬剤の副作用認識の有無で2群に振り分けた。

主な結果は以下のとおり。

・服用薬剤の副作用を認識していたのは、27.6%の患者のみであった。
・薬剤師による教育および副作用リストを提示した後、認識率は著しく向上した(≦96.6%)。
・ほとんどの統合失調症患者は、服用薬剤の副作用を明確に認識していなかった。
・患者は不快感を経験した場合、服薬を中止する傾向があった。

結果を踏まえ、著者らは「副作用は、服薬中止の主な危険因子であり、これらの早期の発見・報告は、より早い患者対応につながる。服薬中止による再発リスクを考慮すると、統合失調症患者に対し専門家は積極的に不快感について教育し、副作用をマネジメントする必要がある」とまとめている。

出典

Hashimoto Y, et al. Australas Psychiatry. 2016 Feb 24. [Epub ahead of print]

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