日本の統合失調症入院患者は低体重の割合が高い

BMIと全原因による死亡とはU字型の関係を示すが、低体重は肥満と比べて注目度が低い。現在までで、統合失調症患者における低体重に関するエビデンスは限られている。統合失調症患者における低体重の有症率に対応するための最初のメタ解析が行われた。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターの菅原 典夫氏らによる、Schizophrenia research誌オンライン版2017年10月17日号の報告。

統合失調症患者の低体重に関する研究を特定するため、PubMed、PsycINFOより検索を行った。データは2人の独立した研究者により、17件(18群)の研究(4万5,474例)が抽出された。統合失調症患者におけるプールされた低体重の有症率を算出するため、メタ解析を実施した。

主な結果は以下のとおり。

・低体重の有症率は6.2%(95%CI:4.5~8.6%)であった。
・異質性は、I2=98.9%(95%CI:98.7~99.1%)であった。
・日本人統合失調症入院患者を対象とした研究は4件(4群、3万14例)で、プールされた低体重の有症率は17.6%(95%CI:15.5~20.0%)であった。
・外国人統合失調症入院患者を対象とした研究は14件(14群、1万5,460例)で、プールされた低体重の有症率は4.6%(95%CI:3.9~5.4%)であった。
・日本人と外国人の統合失調症患者において、低体重の有症率は有意に異なっていた。

著者らは「日本の統合失調症入院患者は、低体重の割合が高い。今後の研究では、低体重を対象とした介入の評価に焦点を当てる必要がある」としている。

出典

Sugawara N, et al. Schizophr Res. 2017 Oct 17. [Epub ahead of print]

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