精神疾患患者の家族への暴力、辛い現状を打破する対策が求められる

重度の精神疾患患者による介護者への暴力により、日本でもいくつかの暴力関連死があった。しかし、これらの暴力行為が、主として家族に向けられることは、あまり報告されていない。本研究では、日本の統合失調症患者の家族がどのような暴力行為を経験したか、身内に対する暴力行為が生涯においてどれだけ発生したかを明らかにするため、検討を行った。また、介護者やその身内についての介護者の死に対する考えなどに関しても調査を行った。

大阪大学の蔭山 正子氏らによる、The Psychiatric quarterly誌オンライン版2017年10月2日号の報告。

主な結果は以下のとおり。

・介護者277人のうち、身内からの心理的暴力を経験したのは87.7%、身体的暴力を経験したのは75.8%であった。
・身体的暴力を経験した介護者210人のうち、無理心中を考えていたのは26.7%、身内の死を願っていたのは31.0%であった。

著者らは「統合失調症患者の家庭内暴力は、まれなものではなく、日本でも一般的に起こっており、命にかかわる問題に発展する可能性がある」としている。

出典
Kageyama M, et al. Psychiatr Q. 2017 Oct 2. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました