日本のデータベースから各種抗精神病薬のEPS発現を分析

定型抗精神病薬は、錐体外路症状(EPS)などの有害事象が多く発現する。一方、非定型抗精神病薬による有害事象発生頻度は低い。そのため、統合失調症治療には非定型抗精神病薬が広く使用されている。しかし、定型、非定型抗精神病薬のEPS発現頻度には、差が認められないとの報告もある。日本大学の小瀬 英司氏らは、日本の医薬品副作用(JADER)データベースを用いて、定型、非定型抗精神病薬治療におけるEPS発現プロファイルの評価を行った。Yakugaku zasshi誌2017年号の報告。

JADERデータベースのEPS報告を分析し、EPSに関連する抗精神病薬の報告オッズ比(ROR)を算出した。データベースのtime-to-event dataには、ワイブル分布を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・定型、非定型抗精神病薬のRORに、違いがほとんどなかった。
・EPSの発現時期に関連する有意な差は認められなかった。
・しかし、各薬剤を比較すると、パリペリドン(商品名:インヴェガ、ゼプリオン)、ペロスピロン(ルーランほか)、ブロナンセリン(ロナセン)、アリピプラゾール(エビリファイほか)は、早期にEPSが発現していた。
・一方、リスペリドン(リスパダールほか)、クロザピン(クロザリル)、オランザピン(ジプレキサほか)、クエチアピン(セロクエルほか)は、早期だけでなく長期使用後もEPSが発現していた。

出典

Kose E, et al. Yakugaku Zasshi. 2017;137:111-120.

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