統合失調症の第1選択薬として支持される薬剤は?

抗精神病薬の有効性プロファイルの違いは、初回エピソード統合失調症患者に最適な治療選択肢を与え、長期的なアウトカムに影響を及ぼす重要なポイントとなる。スペイン・カンタブリア大学のMarcos Gomez-Revuelta氏らは、3年間のフォローアップにおける初回エピソード統合失調症患者に対する、オランザピン(商品名:ジプレキサほか)、リスペリドン(リスパダールほか)、ハロペリドール(セレネースほか)、アリピプラゾール(エビリファイほか)、ziprasidone、クエチアピン(セロクエルほか)の有効性について比較検討を行った。The International Journal of Neuropsychopharmacology誌オンライン版2020年1月24日号の報告。

2001年2月~2011年1月まで、プロスペクティブランダム化オープンラベルのフェーズII試験を実施した。薬物治療未実施の初回エピソード統合失調症患者376例を、オランザピン群(55例)、リスペリドン群(63例)、ハロペリドール群(56例)、アリピプラゾール群(78例)、ziprasidone群(62例)、クエチアピン群(62例)にランダムに割り付け、3年間フォローアップを行った。主要評価項目は、すべての原因による治療中止とした。また、臨床的な有効性の分析にはITT解析を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・3年間の脱落率は、全体で20.75%であった。
・治療中止率は、薬剤間で有意な差が認められた(χ2=79.86、p=0.000)。
 ●オランザピン群:69.09%
 ●リスペリドン群:71.43%
 ●アリピプラゾール群:73.08%
 ●ziprasidone群:79.03%
 ●ハロペリドール群:89.28%
 ●クエチアピン群:95.53%
・有効性、アドヒアランス、忍容性の欠如に関する有意な差によって、すべての原因による治療中止までの時間が決定することが、3年のフォローアップ期間中に薬剤間で観察された(Log Rank=92.240、p=0.000)。
・薬剤間の有意な差は、眠気/鎮静、睡眠時間の延長、アキネジア、体重増加、射精機能障害、錐体外路症状、無月経で認められた。

著者らは「有効性の観点から、初回エピソード統合失調症患者に対する第1選択薬として、オランザピン、リスペリドン、アリピプラゾールの利点が示唆された。異なる中断パターンを特定することで、初回エピソード統合失調症患者に対する治療選択の最適化につながる可能性がある」としている。

出典

Gomez-Revuelta M, et al. Int J Neuropsychopharmacol. 2020 Jan 24. [Epub ahead of print]

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