クロザピン誘発性代謝系副作用への有効な介入は

クロザピン(商品名:クロザリル)治療患者では、代謝系合併症がよく認められる。この問題の管理に関するレビューは、複数の異なる抗精神病薬により治療を受けた患者を対象とした研究において、薬剤をグループ化することにより見出された結果である。英国・ケンブリッジ大学のJorge Zimbron氏らは、クロザピン誘発性の肥満やメタボリックシンドロームに対する薬理学的、非薬理学的治療についてシステマティックレビューとメタ解析を行った。European neuropsychopharmacology誌2016年9月号の報告。

クロザピン誘発性の肥満やメタボリックシンドロームの治療に関する無作為化比較試験(RCT)を、2人の独立した研究者がPubMed、Embaseより検索を行った。すべての異なる薬剤による研究は除外し、クロザピン服用患者が50%以上のRCTは含んだ。

主な結果は以下のとおり。

・15件のRCTが抽出された。
・クロザピン誘発性の肥満やメタボリックシンドロームに対する効果的な薬物治療として、メトホルミン(メトグルコ、グリコラン)、アリピプラゾール(エビリファイほか)、orlistat(男性のみ)が挙げられた。
・3件のメタ解析研究より、メトホルミンが血糖値、トリグリセリド、HDLに影響することなく、BMI、腹囲を低下させることが示された。
・クロザピン誘発性肥満に対するカロリー制限や運動などの非薬理学的介入の組み合わせ効果を示す研究は限られていた(ただし入院患者のみにおいて)。
・他の抗精神病薬で治療された患者において有効性が報告されていたrosiglitazone、トピラマート(トピナほか)、sibutramine、phenylpropanolamine、モダフィニル(モディオダール)、アトモキセチン(ストラテラ)は、有用であることが示されなかった。

出典

Zimbron J, et al. Eur Neuropsychopharmacol. 2016;26:1353-1365.

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