アリピプラゾールLAIのレビュー、メリット・デメリットは

カナダ・アルバータ大学のPierre Chue氏らは、月1回アリピプラゾール(商品名:エビリファイほか)持続性水懸筋注用の文献レビューを行った。Current medical research and opinion誌オンライン版2015年12月29日号の報告。

キーワードを用いて各種ウェブサイト(FDA、EMA、Otsuka、Lundbeck、NIH)のデータベースを検索し、関連論文のハンドサーチを行った。

主な結果は以下のとおり。

・有効性に関しては、52週のプラセボ対照試験、38週の経口アリピプラゾールとの非劣性試験、および急性再発統合失調症成人入院患者において再発防止が認められている。
・アリピプラゾール持効性注射剤(LAI)は、パリペリドン(ゼプリオン)LAIとの直接比較試験より、健康関連QOLや機能の改善が認められており、他の第2世代抗精神病薬と比べ、費用対効果が高いと考えられる。
・6ヵ月のミラーイメージスイッチ試験より、従来の抗精神病薬治療と比較して、入院や関連コストの削減が認められた。
・安全性・忍容性に関しては、新たな報告はなく、経口アリピプラゾールと同様であった。

結果を踏まえ、著者らは「経口アリピプラゾールの治療経験やLAIの現在の有用性は、臨床にさまざまな潜在的メリットをもたらすため、統合失調症の治療選択肢として検討すべきことが示唆された」としている。

出典

Chue P, et al. Curr Med Res Opin. 2015 Dec 29. [Epub ahead of print]

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