抗精神病薬オランザピン(表品名:ジプレキサ)を再考する

多くのエビデンスによってオランザピン(表品名:ジプレキサほか)は、米国で発売されている抗精神病薬の中で、クロザピン(クロザリル)を除き最も効果的な薬剤の1つであるといわれている。しかしオランザピンは、代謝関連の副作用(とくに体重増加)の問題が報告されている。誘発される体重増加をコントロールするための戦略を明らかにすることで、オランザピンの臨床的有用性を再評価できると考えられる。米国・コロンビア大学のAmir M. Meftah氏らは、2008年と2009年に行ったレビュー以降のオランザピンに関する最近のエビデンスをレビューし、統合失調症およびその他の疾患への使用、オランザピン20mg/日超の安全性について検討を行った。Postgraduate Medicine誌オンライン版2020年1月3日号の報告。

2008年~2019年7月までのオランザピンに関する英語文献をPubMedより検索した。最初の検索で見落とした可能性のある他のレポートについて、レビュー文献を調査した。研究の有効性、安全性のデータに基づき評価を行った。

主な結果は以下のとおり。

・オランザピンの使用は減少している可能性があるが、全体的には一般的に用いられている。
・オランザピンは、有効性および体重増加や代謝関連の副作用の両方が報告され続けている。
・最近の研究では、神経性食欲不振や化学療法誘発性悪心に対する治療にオランザピンが支持されている。
・オランザピン20mg/日超の高用量に関するエビデンスは限られている。
・食事のカウンセリングや運動などの非薬理学的介入は、抗精神病薬による体重増加への効果的な介入であると考えられる。
・トピラマート(トピナほか)、メトホルミン(グリコランほか)、オランザピンとsamidorphanの組み合わせも有用であると考えられる。

著者らは「オランザピンは、有用な抗精神病薬ではあるが、注意深くモニタリングする必要がある。オランザピンによる体重増加を緩和するための利用可能なさまざまなオプションを比較し、薬理学的治療と非薬理学的治療の相乗効果を評価するために、さらなる研究が必要とされる」としている。

出典

Meftah AM, et al. Postgrad Med. 2020 Jan 3. [Epub ahead of print]

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