抗精神病薬の継続投与、メタボリックシンドロームへの影響は

第2世代抗精神病薬(SGA)は、メタボリックシンドローム(MetS)のリスクを増加させる。MetSのリスクがあるにもかかわらず、一部の患者では、SGAを継続する必要がある。韓国・Eulji University HospitalのSeong Hoon Jeong氏らは、このような患者におけるMetSの経過について、追跡調査を行った。Psychiatry Investigation誌2018年6月号の報告。

所定のSGAレジメンで1年以上維持された統合失調症患者を対象に、レジメンを変更することなく追跡調査を行った。MetSの指標は、ベースライン時およびフォローアップ時に評価を行った。MetSの有病率、発生率、自発的な正常化率を推定した。MetSの経過に影響を及ぼす可能性のあるリスク因子について、精査した。

主な結果は以下のとおり。

・対象患者151例が抽出された。
・平均観察期間(389.9±162.4日)中におけるMetSの有病率は、35.1%から45.0%に増加した。
・MetS発生率は29.6%、正常化率は26.4%であった。発生率に影響を及ぼすリスク因子は、年齢(OR=1.09、95%CI:1.03~1.17)、メタボリックシンドロームリスクスコアのベースライン連続値(OR=1.77、95%CI:1.29~2.55)、ベースライン時の体重(OR=1.06、95%CI:1.01~1.13)であった。
・正常化率は、年齢(OR=0.74、95%CI:0.57~0.89)、ベースライン時の体重(OR=0.85、95%CI:0.72~0.95)の影響を受けた。

著者らは「MetSの有病率は、SGAの継続使用により確実に増加した。しかし、個体差は大きく、約4分の1の患者は、特定の測定を行うことなく、自然回復が認められた」としている。

出典

Jeong SH, et al. Psychiatry Investig. 2018;15:628-637.

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