3種類の抗精神病薬持効性注射剤の入院リスクを比較、最も有効だったのは

長時間作用型持効性注射剤(LAI)の抗精神病薬で治療を行った統合失調症および双極性障害患者の、全原因の入院と関連コストの比較について、米国・Partnership for Health Analytic Research, LLCのTingjian Yan氏らが検討を行った。Current medical research and opinion誌2018年1月号の報告。

統合失調症および双極性障害患者を抽出するため、Truven MarketScanのメディケイド (公的医療保険)または民間のレセプトデータベースを用いた。2013年1月~2014年6月にLAIを1剤以上使用した成人患者を特定した。LAI投与開始日をindex dayとし、1年以上の追跡を行った。入院リスクと関連コストを推定するため、ロジスティック回帰モデルおよび一般線形回帰モデルを用いた。

主な結果は以下のとおり。

・調整された分析結果では、統合失調症患者において、ハロペリドールLAI(OR:1.51、95%CI:1.05~2.16、HR:1.35、95%CI:1.05~1.73)およびリスペリドンLAI(OR:1.58、95%CI:1.07~2.33、HR:1.33、95%CI:1.01~1.74)治療患者は、月1回のアリピプラゾールLAI治療患者よりも、入院リスクが統計学的に有意に高かった。

・双極性障害患者においても同様に、ハロペリドールLAI(商品名:ネオペリドール、ハロマンス、OR:1.49、95%CI:1.01~2.19、HR:1.33、95%CI:1.03~1.73)およびリスペリドンLAI(リスパダールコンスタ、OR:1.78、95%CI:1.19~2.66、HR:1.33、95%CI:1.01~1.75)治療患者は、月1回のアリピプラゾールLAI(エビリファイ)治療患者よりも、入院リスクが有意に高かった。

・両疾患ともに、入院コストの統計学的に有意な差は認められなかった。

著者らは「疾患の重症度などがレセプトデータベースに含まれていないため、交絡変数の影響を受ける可能性があるが、統合失調症または双極性障害患者に対して、アリピプラゾールLAIは、ハロペリドールLAIおよびリスペリドンLAIよりも有効であると考えられる」としている。

出典

Yan T, et al. Curr Med Res Opin. 2018;34:41-47.

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