抗精神病薬の早期治療反応は、長期治療効果を予測可能か

抗精神病薬による最初の2~3週間での早期治療反応は、数ヵ月後の短期アウトカムを予測可能である。抗精神病薬の早期治療反応の予測値が、数年間の長期治療において持続するか検討が行われた。

カナダ・マックマスター大学のSean A. Rasmussen氏らによる、Human psychopharmacology誌オンライン版2017年9月26日号の報告。

本観察研究では、抗精神病薬での治療開始から平均25ヵ月経過した初回エピソード統合失調症患者64例を対象に、フォローアップ評価を行った。対象患者は、治療開始時にハロペリドール(商品名:セレネースほか)投与またはオランザピン(商品名:ジプレキサほか)投与に無作為化され、急性期入院後には自由な治療に移行した。治療開始2週または3週目のBPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)での早期改善効果が、フォローアップ時の長期改善効果を予測するかどうか、回帰分析を用いて評価した。2次解析として、フォローアップ時の錐体外路系副作用を早期に予測できるかについて検討を行った。

主な結果は以下のとおり。

・2週目でのハロペリドールに対する早期治療反応は、長期フォローアップにおけるBPRS改善を予測した(p=0.002)。
・2週または3週目のオランザピンに対する早期治療反応は、長期改善を予測しなかった(それぞれ、p=0.726、p=0.541)。
・錐体外路系副作用の割合は、両群間で差は認められず、早期治療反応では予測できなかった。

著者らは「ハロペリドール早期治療反応は長期治療予後を予測するが、オランザピン早期治療反応は予測しない可能性がある」としている。

出典

Rasmussen SA, et al. Hum Psychopharmacol. 2017 Sep 26. [Epub ahead of print]

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