抗精神病薬併用でQTc延長リスクは高まるか

抗精神病薬は、多形性心室頻拍に関連しており、最悪の場合、心臓突然死につながる可能性がある。心拍数で補正したQT間隔(QTc)は、トルサードドポアントの臨床プロキシとして使用される。QTc間隔は、抗精神病薬単独療法で延長するが、併用療法でさらに延長するかはよくわかっていない。本研究では、統合失調症におけるQTc間隔と抗精神病薬単独療法および併用療法との関連を検討し、患者のQTc延長頻度を測定した。

デンマーク・オーフス大学のAnja Elliott氏らによる、CNS spectrums誌オンライン版2017年6月29日号の報告。

デンマーク・中央ユラン地域の外来施設に通院中の統合失調症患者を対象に、観察コホート研究を行った。対象患者は2013年1月~2015年6月に登録され、フォローアップは2015年6月まで行われた。データは、臨床インタビュー、診療記録より収集した。

主な結果は以下のとおり。

・心電図を実施した患者65例のうち、QTc延長は6%であった。

・抗精神病薬未治療、単独療法、併用療法のサンプルにおいて、平均QTc間隔に差は認められなかった(p=0.29)。

・しかし、女性においては、単独療法よりも併用療法においてQTc間隔の延長が認められた(p=0.01)。

著者らは「サンプルサイズが小さいものの、本研究の結果から、抗精神病薬併用療法を行っている統合失調症女性患者では、QTc間隔のモニタリングに重点を置くことが推奨される」としている。

出典

Elliott A, et al. CNS Spectr. 2017 Jun 29. [Epub ahead of print]

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