薬物使用と精神疾患発症との関連

いくつかの研究において、思春期のマリファナ使用が、統合失調症の早期発症を予測することを示唆されており、これは重要な予後指標となる。しかし、多くの調査において、薬物使用と疾患発症の明確な時間関係を正確に立証できていなかった。米国・エリモー大学のMary E Kelley氏らは、この関連を明らかにするため、検討を行った。Schizophrenia research誌オンライン版2016年1月16日号の報告。

6つの精神科ユニットより、初回エピソード精神疾患患者247例を登録し、そのうち210例の患者から、生涯のマリファナ、アルコール、タバコの使用および前駆症状と発症年齢に関する情報を収集した。発症前使用のさまざまな因子が精神疾患発症に及ぼす影響について、ハザード比(HR)を定量化するため、Cox回帰(生存)分析を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・発症前5年間のマリファナ使用の増加(たとえば、非使用~毎日使用)は、発症リスク上昇の高い予測因子であった(HR 3.6、p<0.0005)。
・時間特性測定の分析によると、アルコール、タバコの同時使用で調整後、毎日のマリファナ使用は発症率を約2倍にした(HR 2.2、p<0.0005)。
・これまでの研究を踏まえ、マリファナの累積使用は、性別や家族歴とは関係なく、精神疾患発症率の増加と関連していることが示された。これはおそらく、マリファナ開始時の年齢が本コホートにおける発症率と関連しているためだと思われる。

出典

Kelley ME, et al. Schizophr Res. 2016 Jan 16. [Epub ahead of print]

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