初回エピソード統合失調症治療、アリピプラゾールとクエチアピンでの中止率の違いは

長期アウトカムに影響を及ぼす初回エピソード精神疾患患者の治療を最適化するうえで、非定型抗精神病薬の異なる有効性プロファイルは、重要なポイントとなる。スペイン・University Hospital Marques de ValdecillaのMarcos Gomez-Revuelta氏らは、初回エピソード精神疾患に対するアリピプラゾール(商品名:エビリファイほか)、ziprasidone、クエチアピン(セロクエルほか)治療の臨床効果について、3年間のフォローアップのうえ、比較検討を行った。The International Journal of Neuropsychopharmacology誌オンライン版2018年9月12日号の報告。

本研究は、2005年10月~2011年1月にプロスペクティブランダム化オープンラベル試験として実施された。薬物治療ナイーブの初回エピソード患者202例を対象に、アリピプラゾール群(78例)、ziprasidone群(62例)、クエチアピン群(62例)にランダムに割り付け、3年間のフォローアップを行った。主要評価項目は、すべての原因による治療中止とした。臨床効果の分析は、intention-to-treat分析に基づき実施した。

主な結果は以下のとおり。

・3年間のフォローアップ期間中の全体的な脱落率は、19.3%であった。
・各群の治療中止率は、アリピプラゾール群73.08%、ziprasidone群79.03%、クエチアピン群95.16%であり、有意な差が認められた(χ2=11.680、p=0.001)。
・効果不十分、アドヒアランス不良、副作用における統計学的に有意な差は、すべての原因による治療中止までの時間的有意差を判断するための3年間のフォローアップにおいて観察された(Log-Rank=32.260、p=0.001)。
・眠気/鎮静(χ2=9.617、p=0.008)および睡眠持続時間(χ2=6.192、p=0.004)の増加において、各群に有意な差が認められた。
・錐体外路症状のプロファイルに、有意な差は認められなかった。
・アリピプラゾール群では、ベンゾジアゼピン使用率が高かった。

著者らは「初回エピソード精神疾患患者に対するクエチアピン治療は、非有効性のための治療中止率が高かった。治療中止パターンの違いを特定することは、初回エピソード精神疾患後の治療選択を最適化することに寄与すると考えられる」としている。

出典

Gomez-Revuelta M, et al. Int J Neuropsychopharmacol. 2018 Sep 12. [Epub ahead of print]

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