脳波に影響を及ぼしやすい向精神薬

向精神薬は、脳波(EEG)の読み取りに影響を与えることが知られている。米国・スタテンアイランド大学病院のRohit Aiyer氏らは、向精神薬がEEG変化に及ぼす影響に関する利用可能なすべてのデータを調査し、レビューを行った。Postgraduate medicine誌2016年9月号の報告。

PubMedを用いて、すべての出版済み、および印刷中の文献のシステマティックレビューを行った。検索に当たり、PRISMA(システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目)ガイドラインで推奨する方法を使用した。検索キーワードは、EEGおよび向精神薬、気分安定薬、クロザピン(商品名:クロザリル)、bupropion、SSRI、ラモトリギン(ラミクタール)、カルバマゼピン(テグレトールほか)、リチウム(リーマスほか)、バルプロ酸(デパケンほか)、ハロペリドール(セレネースほか)、アリピプラゾール(エビリファイほか)、メチルフェニデート(コンサータほか)、トピラマート(トピナほか)、ガバペンチン(ガバペン)、oxcarbamazepineとした。選択基準適用後、201件が対象となり、レビューを行った。

主な結果は以下のとおり。

・201件の文献の大規模レビューより、各種向精神薬のα波、β波、δ波、θ波への影響は互いに独立し、異なることが示唆された。
・さらに、特定の薬剤(とくにハロペリドール、バルプロ酸)は、すべての波形で異なる結果が示された。

著者らは「本PRISMAシステマティックレビューでは、向精神薬がEEG活性に及ぼす影響についての利用可能なデータが存在することを示した。これらの知見について、患者の反応と向精神薬との臨床的相関を明らかにするさらなる研究が必要とされる」としている。

出典

Aiyer R, et al. Postgrad Med. 2016;128:656-664.

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