飲酒量を減らすために、グラスを小さくしてみる・・・その効果は

英国・リバプール大学のInge Kersbergen氏らは、標準的なアルコール飲料のサービングサイズを縮小することで、自発的なアルコール摂取量が減少するかについて、実験室内(研究1)およびリアルワールド環境下(研究2)にて調査を行った。さらに、英国で一般的なアルコール飲料のサービングサイズを縮小することによる公衆衛生上のメリットについてモデル化を行った。Addiction誌オンライン版2018年5月14日号の報告。

研究1および研究2は、クラスター無作為化試験として実施された。追加調査として、英国で一般的なアルコール飲料のサービングサイズを縮小する政策が導入された場合、年間の死亡数と入院数がどの程度減少するかを、Sheffield Alcohol Policy Modelを用いて推定した。

研究1では、学生および大学スタッフ114例(平均年齢:24.8歳、女性の割合:74.6%)を対象に、半自然的(semi-naturalistic)実験室で実施した。対象者は、標準的なサービングサイズまたは25%縮小したサービングサイズによる飲酒セッションにランダムに割り付けられた。研究2では、地域住民164例(平均年齢:34.9歳、女性の割合:57.3%)を対象に、英国・リバプールのバーで実施した。

対象者は、標準的なサービングサイズまたは28.6~33.3%縮小したサービングサイズで、飲酒提供を受けた。
アウトカムの測定値は、1時間以内(研究1)および3時間以内(研究2)のアルコール摂取量とした。主な予測因子は、サービングサイズ条件とした。

主な結果は以下のとおり。

・研究1では、サービングサイズが25%縮小すると、アルコール摂取量が20.7~22.3%減少した。
・研究2では、サービングサイズが28.6~33.3%縮小すると、アルコール摂取量が32.4~39.6%減少した。
・モデリング効果では、一般的なアルコール飲料のサービングサイズを25%縮小させると、年間アルコール関連入院数を4.4~10.5%、年間アルコール関連死亡数を5.6~13.2%減少させる可能性があることが示唆された。

著者らは「英国において、アルコール飲料のサービングサイズを縮小することは、1回の酒席でのアルコール摂取量の減少につながる可能性がある」としている。

出典

Kersbergen I, et al. Addiction. 2018 May 14. [Epub ahead of print]

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