未婚者の増加が影響、不眠症リスク上昇か

配偶者の有無は、健康に関連する社会経済的要因の1つである。いくつかの研究では、配偶者の有無と不眠症との間に有意な関連が認められることが示唆されている。日本では、未婚者の割合が増加しており、不眠症に大きな影響を及ぼす可能性がある。順天堂大学の川田 裕美氏らは、日本における配偶者の有無と不眠症との関連について調査を行った。European Journal of Public Health誌オンライン版2019年7月6日号の報告。

対象は、2010年の国民生活基礎調査より抽出した30~59歳の3万5,288人。配偶者の有無に応じて5群(独身、家族と同居している夫婦、夫婦のみで生活、未亡人、離婚)に分類を行った。不眠症関連症状(IRS)は、「私は眠れなかった」との回答に基づき収集した。配偶者の有無によるIRSの性別多変量オッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)の算出には、潜在的な交絡因子で調整されたロジスティック回帰モデルを用いた。

主な結果は以下のとおり。

・IRSの有症率は、男性で2.5%、女性で2.8%であった。
・多変量OR(95%CI)は以下のとおりであった。
●独身男性:1.15(0.89~1.49)
●離婚した男性:1.69(1.11~1.49)
●夫婦のみで生活している男性:1.01(0.73~2.58)
●独身女性:1.56(1.20~2.03)
●離婚した女性:2.43(1.83~3.22)
●夫婦のみで生活している女性:1.31(1.01~1.71)

著者らは「日本人において離婚した男女、独身女性、夫婦のみで生活している女性では、夫婦以外の家族と同居している人よりもIRSの割合が高かった。この関連性は、失業男性でより明白であった」としている。

出典

Kawata Y, et al. Eur J Public Health. 2019 Jul 6. [Epub ahead of print]

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