日本人の不眠症治療ニーズ、認知行動療法は支持されるか

不眠症に対する認知行動療法(CBT)は、インターネットを用いることにより、低コストで普及できる可能性がある。しかし、インターネットベースのCBTによる不眠症治療へのニーズは、十分に調査されていない。千葉大学の佐藤 大介氏らは、不眠症治療へのニーズを評価するため、匿名のオンライン調査を実施した。JMIR Formative Research誌2019年5月15日号の報告。

関東地方に在住する600人が、オンライン調査を通じて集められた。参加者は、薬物治療をしている不眠症患者200人、薬物治療をしていない不眠症患者200人、非不眠症200人の3つのサブグループに分類された。調査内容は、アテネ不眠尺度を用いた不眠症重症度、睡眠薬の使用頻度および使用満足度、CBTに関する知識、薬物治療前の不眠症に対するCBTの治療選択ニーズ、薬物治療と比較したCBTの治療選択ニーズ、対面式CBTと比較したインターネットベースでのCBTの治療選択ニーズとした。

主な結果は以下のとおり。

・600人中、薬物治療前にCBTを受けていた参加者は47.7%(286例)であり、薬物治療よりもCBTを選択した参加者は57.2%(343例)であった。
・対面式CBTよりも、インターネットベースのCBTを選択した参加者は47.0%(282例)であった。
・インターネットベースのCBTへのニーズは、薬物治療をしている不眠症患者では比較的低く(40.5%、81例)、薬物治療をしていない不眠症患者でより高かった(55.5%、111例)。

著者らは「本調査では、約半数の参加者が薬物治療よりも不眠症に対するCBTを選択すると回答した。また、インターネットベースのCBT、対面式CBTの選択割合も半々であった」としている。

出典

Sato D, et al. JMIR Form Res. 2019;3:e12635.

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