不眠症治療薬の比較、エスゾピクロン(ルネスタ)が一歩リードか

 不眠症に対する薬理学的介入は一般的に行われているが、各薬剤の効果の比較に関しては十分に行われていない。本研究では、不眠症に対する薬物療法の有効性を、モデリングによって定量的に比較した。

 中国・上海中医薬大学のXijun Zheng氏らによる、 Sleep Medicine誌オンライン版2020年4月号の報告。

 2019年5月までに実施された不眠症治療薬のランダム化プラセボ対照試験を、PubMed、EMBASE、Cochrane Library databasesより検索した。薬理学的作用は、睡眠パラメータのベースラインからの経時的変化とした。睡眠の質および脱落率も、シングルアームメタ解析により比較した。

主な結果は以下のとおり。

・分析には、44試験を対象とした研究43件(1万4,535例)を含めた。

・対象となった薬剤は、フルラゼパム(商品名:ダルメート)、クアゼパム(ドラールほか)、temazepam、トリアゾラム(ハルシオンほか)、エスゾピクロン(ルネスタ)、zaleplon、ゾルピデム(マイスリーほか)、ゾルピデム徐放性製剤、スボレキサント(ベルソムラ)、ラメルテオン(ロゼレム)、doxepinであった。

・エスゾピクロンは、睡眠潜時、総睡眠時間、睡眠の質に関して最も高い有効性が示され、ドロップアウト率が最も低かった。

・スボレキサントは、中途覚醒に対する効果が、他剤よりも有意に高かった。

 著者らは「不眠症治療薬は、それぞれ異なる特徴を有しているため、個々の患者の臨床ニーズを考慮し、薬剤選択を行う必要がある。有効性の違いを明らかにすることは、臨床診断に役立つと考えられる」としている。

出典

Zheng X, et al. Sleep Med. 2020 Apr. [Online ahead of print]

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