不眠症は発がんリスクの警告サインか

近年、最も一般的な睡眠障害の1つである不眠症とがんとの関連について新たな研究が発表されているが、それらの結果は一貫していない。社会の発展や生活スピードの加速により、不眠症を経験する人は増加している。中国・Anhui Medical UniversityのTingting Shi氏らは、不眠症とがんとの関連を明らかにするため、メタ解析を実施した。Journal of Sleep Research誌オンライン版2019年7月28日号の報告。

関連文献は、7つのデータベースおよび補足検索により収集した。厳密なスクリーニング後、対象者57万8,809例とがんイベント7,451件を含む8つのコホート研究(プロスペクティブ研究:7件、レトロスペクティブ研究:1件)が抽出され、分析に組み込まれた。

主な結果は以下のとおり。

・不眠症患者は、非不眠症者と比較し、全体的ながんリスクが24%増加していた。
・感度分析では、安定した相関関係が認められた。
・サブグループ解析では、女性を対象とした研究においてがん発症リスクが有意に高かったが(HR:1.24、95%CI:1.01~1.53)、男性では認められなかった(HR:1.28、95%CI:0.90~1.80)。
・特定のがん種については、甲状腺がんのみで、プールされたHRが有意に高く(HR:1.36、95%CI:1.12~1.65)、他のがん種では認められなかった(p>0.05)。

著者らは「本調査結果より、不眠症はがん発症の早期警告として機能する可能性と、早期発見と早期介入の機会を提供する可能性が示唆された。限定的な研究数と潜在的なバイアスのため本調査結果は慎重に扱う必要があり、さらなる追加研究が必要性である」としている。

出典

Shi T, et al. J Sleep Res. 2019 Jul 28. [Epub ahead of print]

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