不眠症患者の寝酒、そのリスクは

アルコールを睡眠補助剤として使用した際のリスクを評価するため、米国・ウェイン州立大学のTimothy Roehrs氏らは、睡眠前のエタノールの鎮静・催眠効果での耐性の発現、その後のエタノール用量漸増、気分の変化、エタノール愛好について評価を行った。Sleep誌オンライン版2018年5月12日号の報告。

対象は、不眠症以外に関して医学的および精神医学的に健康であり、アルコール依存および薬物乱用歴のない21~55歳の不眠症患者。試験1において、24例に対し睡眠前にエタノールを0.0、0.3、0.6g/kg(各々8例)投与し、夜間睡眠ポリグラフ(NPSG)を8時間収集した。試験2において、エタノール0.45g/kgまたはプラセボによる6日間の前処置を行った後、睡眠前のエタノールまたはプラセボのどちらを選ぶか、7日以上の選択夜にわたり評価した。

主な結果は以下のとおり。

・エタノール0.6g/kg投与は、総睡眠時間および第2夜の第3~4段階の睡眠を増加させたが、これらの効果は第6夜には失われた(p<0.05)。
・6日間のエタノールでの前処置は、プラセボでの前処置と比較し、選択夜におけるエタノール自己投与が多かった(p<0.03)。

著者らは「本研究は、不眠症患者の睡眠補助剤としてのアルコール使用に伴うリスクを明示する最初の研究である。エタノール投与開始の初期には、NPSGの睡眠および鎮静作用の自己報告が改善したが、第6夜には消失した。耐性については、睡眠前のエタノール自己投与の増加と関連が認められた」としている。

出典

Roehrs T, et al. Sleep. 2018 May 12. [Epub ahead of print]

コメント

タイトルとURLをコピーしました