寝酒は睡眠や不安症状にどう影響しているか

睡眠不足の人は、睡眠の質を高めるために不安を和らげようとするが、毎日の飲酒が不安や睡眠障害を緩和する要因であるかはよくわかっていない。台湾・輔仁大学のKe-Hsin Chueh氏らは、不安と睡眠の質との関連および毎日の飲酒が、睡眠不足の人の不安や睡眠の質に対し調整因子として働くかについて、検討を行った。The Journal of Nursing Research誌オンライン版2018年11月28日号の報告。

台湾北部で睡眠不足(ピッツバーグ睡眠質問票:5超)を報告した20~80歳の84例を対象に、横断研究を行った。毎日の飲酒を含む人口統計、不安のレベル、うつ病のレベル、睡眠の質を網羅した構造化された質問票を用いてデータを収集した。

主な結果は以下のとおり。

・対象者は、女性の割合が高かった(72.6%)。
・平均年齢は41.81歳(SD:12.62)であった。
・不安の重症度の割合は、最小51.2%、軽度19.0%、中等度13.1%、重度14.3%であった。
・重回帰分析を用いて睡眠の質に関連する因子で調整した結果、睡眠療法実施、毎日の飲酒、不安が睡眠の質不良の予測因子であった。
・毎日の飲酒は、不安と睡眠の質との関連を緩和することが示唆された。

著者らは「睡眠不足の人は、睡眠の質不良や不安を自己治療するための誤った飲酒を避け、代わりに睡眠衛生教育とメンタルヘルスケアを利用するべきである。毎日の飲酒は、不安症状と睡眠の質との関係の調整因子となる可能性がある」としている。

出典

Chueh KH, et al. J Nurs Res. 2018 Nov 28. [Epub ahead of print]

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