てんかん患者の献血、世界中でどう考えられているか

てんかんは、発作を特徴とする神経障害である。てんかん患者は多くの場合、献血対象者から一時的または永久に除外される。ベルギー赤十字のA. Kellens氏らは、現在適用されている献血方針をより把握するために、世界の血液事業について調査を行った。Vox sanguinis誌オンライン版2018年1月4日号の報告。

世界各国の血液事業担当者46名を対象に、オンラインQuestbackツールを使用したWebベースのアンケートを行った。アンケートは、9つの質問で構成されていた。

主な結果は以下のとおり。

・5大陸26ヵ国から27名の担当者が、この調査に参加した。
・現在の献血方針は、「一時的な除外を永久に受け入れる」から「永久に除外」の範囲であった。
・これらの異なる方針の合理性は、多様であった。
・血液事業の大多数(59.3%)は、その方針として一時的な除外を適用しており、献血を行う際には、てんかん患者が投薬を受けていないまたは発作を起こしていないようにする必要があるが、その期間に関しては言及されていない。
・献血中のてんかん患者の有害事象に関するデータは、収集できなかった。

著者らは「この調査結果より、世界中で適用されている献血方針には、大きな差異があることを示している。その理由の1つとして、科学的根拠の不足が考えられる。そのため、てんかん患者の献血に関するドナーとレシピエントの潜在的なリスクについて、さらに研究することが最も重要である。これが、エビデンスベースの方針決定の基礎となり、より安全で効果的な輸血プログラムにつながる」としている。

出典

Kellens A, et al. Vox Sang. 2018 Jan 4. [Epub ahead of print]

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