日本人女性、出産前後の抗てんかん薬処方状況

東北大学の石川 智史氏らは、出産前および産後の日本人女性に対する抗てんかん薬(AED)の処方率および処方パターンについて、大規模データベースを用いて評価を行った。Pharmacoepidemiology and Drug Safety誌オンライン版2019年3月10日号の報告。

公表されているアルゴリズムまたは乳児の生年月日を用いて、妊娠開始日および出産日を推定した。AEDの処方率、最大用量、併用療法の頻度について、妊娠開始前180日、妊娠中、産後180日で評価した。

主な結果は以下のとおり。

・分析対象は、妊婦3万3,941人。
・AEDが1剤以上処方されていた妊婦は、妊娠前180日~産後180日の期間で225人(66/1万分娩)、妊娠中では135人(40/1万分娩)であった。
・AEDの処方率は、妊娠第1期、2期で減少し、妊娠第3期および産後に増加した。
・最も頻繁に処方された薬剤は、バルプロ酸(商品名:デパケンほか)であり、次いでクロナゼパム(リボトリール、ランドセン)、ラモトリギン(ラミクタールほか)、カルバマゼピン(テグレトールほか)であった。
・妊娠第1期にバルプロ酸を1回以上処方された妊婦49人のうち9人(18.4%)は、バルプロ酸600mg/日超で処方されていた。
・併用療法の可能性は、妊娠前180日~産後180日の期間で40人(12/1万分娩)に対し2剤以上のAEDが処方されていた。

著者らは「日本人妊婦に対しては、さまざまなAEDが処方されていた。妊娠可能年齢女性では、リスクとベネフィットのプロファイルに応じて、妊娠前に適切なAEDを選択する必要がある」としている。

出典

Ishikawa T, et al. Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2019 Mar 10. [Epub ahead of print]

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