世界のてんかん研究を解析、有病率に影響を与える要因は

世界のてんかん有病率および発症率に関する集団ベースのコホート研究をレビューし、推定値間の異質性を明らかにする因子分析を行うため、カナダ・O’Brien Institute for Public HealthのKirsten M Fiest氏らは、メタアナリシスを行った。Neurology誌2016年1月号の報告。

システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目に準じて行った。1985年以降のてんかん有病率または発症率に関する研究を、MEDLINE、EMBASEより検索した。アブストラクト、フルテキストレビュー、データ抽出を繰り返し行った。有病率または発症率、年齢層、性別、国の収入レベル、研究の質との関連項目を、メタアナリシスとメタ回帰分析を用い評価した。

主な結果は以下のとおり。

・222件(有病率:197件、発症率:48件)の研究が抽出された。
・活動性てんかんの有病率は6.38/1,000人(95%CI:5.57~7.30)、生涯有病率は7.60/1,000人(95%CI:6.17~9.38)であった。
・てんかんの年間累積発症率は、67.77/10万人(95%CI:56.69~81.03)、発症率は61.44/10万人(95%CI:50.75~74.38)であった。
・てんかんの有病率は、年齢層、性別、研究の質による影響を受けなかった。
・年間有病率、生涯有病率、てんかん発症率は、中低所得国で低かった。
・原因不明のてんかんおよびてんかん全般発作を有する患者の有病率が最も高かった。

著者らは「本検討において、発症率や年齢層別化に関する研究の不足が確認された」とし、「今後のてんかんの疫学研究において、標準化された報告が必要である」としている。

出典

Fiest KM, et al. Neurology. 2017;88:296-303.

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