てんかん患者の眠気、交通事故リスクと関連があるか?

愛知医科大学の松岡 絵美氏らは、てんかん患者における日中の過度な眠気や睡眠障害について、とくに抗てんかん薬に焦点を当て検討を行い、てんかん患者における睡眠関連問題が交通事故リスクと相関するかについて調査を行った。Seizure誌2019年7月号の報告。

てんかん患者325例でエプワース眠気尺度(ESS)を、322例でピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を用いて評価した。運転免許証を有するてんかん患者239例が、交通事故に関連する質問に回答した。

主な結果は以下のとおり。

・焦点性てんかんにおいて、意識障害、年齢、ラコサミド(商品名:ビムパット)の投与は、それぞれESSスコアに有意な影響を及ぼすことが示唆された。
・バルプロ酸(デパケンほか)およびラコサミドの投与は、抗てんかん薬以外の睡眠改善薬と同様に、PSQIによる睡眠障害に有意な影響を及ぼすことが示唆された。
・全体の交通事故に対し、年齢とLEVは交通事故発生に影響を及ぼした。
・てんかん発作に関連する交通事故に対し、有意な影響を及ぼす唯一の因子は、睡眠改善薬であった。
・てんかん発作と関連しない交通事故に対し、有意な影響を及ぼす因子は見当たらなかった。
・これら3つの交通事故とESSスコアまたはPSQIスコアとの間に相関は認められなかった。

著者らは「てんかん患者の交通事故と日中の眠気や睡眠障害は関連が認められなかった。さらに、抗てんかん薬は、日中の眠気や交通事故リスクの増加に影響を及ぼしていなかった」としている。

出典

Matsuoka E, et al. Seizure. 2019;69:279-282.

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