摂食障害プログラム、オランザピンの使用は

顕著な障害や発育への影響に関連する摂食障害である回避性・制限性食物摂取症(ARFID)に対する薬理学的治療についての情報はほとんどない。ARFIDに対する薬物療法に関して臨床報告が発表された。

米国・サウスカロライナ医科大学のTimothy D. Brewerton氏らによる、Journal of child and adolescent psychopharmacology誌オンライン版2017年10月25日号の報告。

オランザピン(商品名:ジプレキサほか、本邦では摂食障害への適応なし)の補助的投与と摂食障害(ED)プログラム(在宅、部分的入院、集中外来ケア)で治療されたARFID患者9例について、レトロスペクティブチャートレビューを行った。

主な結果は以下のとおり。

・オランザピン平均初回投与量は0.9+0.63mg/日、オランザピン平均最終投与量は2.8+1.47mg/日であった。
・オランザピン投与前後の体重増加(3.3±7.3lb対13.1±7.9lb[2.99±6.62lb SI対11.88±7.17lb SI])に、有意な差が認められた(対応t検定:p<0.04、t=-2.48)。
・オランザピンの補助的投与は、体重増加だけでなく、不安、抑うつ、認知機能の改善に有用であった。
・オランザピンの補助的投与を行った患者では、臨床全般印象評価尺度(CGI)スコアの改善が認められた。

著者らは「ARFID患者に対する低用量オランザピン補助的投与は、食生活の改善や体重増加、および不安、抑うつ、認知機能の改善が期待できる。将来、ARFID患者を対象とした無作為化プラセボ対照試験が望まれる」としている。

出典

Brewerton TD, et al. J Child Adolesc Psychopharmacol. 2017 Oct 25. [Epub ahead of print]

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