セロトニンの役割、摂食障害や肥満治療への期待

セロトニンは、自己コントロールの促進、空腹や生理的なホメオスタシスの調整、カロリー摂取の調整に関与している。しかし、カロリー摂取量に対するセロトニンの影響が純粋にホメオスタシス機構を反映しているのか、セロトニンが食事決定に関与する認知過程の調整もしているのかは不明である。SSRIのcitalopramの急性期投与が、味覚や健康属性に応じて異なる食品間での選択に及ぼす影響について、プラセボおよびノルアドレナリン再取り込み阻害薬アトモキセチン(商品名:ストラテラ)との比較による検討が行われた。

英国・ウォーリック大学のIvo Vlaev氏らによる、Cognitive, affective & behavioral neuroscience誌2017年6月号の報告。

二重盲検ランダム化クロスオーバー研究において、27例の対象者は、アトモキセチン、citalopram、プラセボの単回投与を受ける3つのセッションを行った。

主な結果は以下のとおり。

・citalopram投与では、プラセボと比較し、健康食品の選択が増加した。
・citalopram投与では、意思決定において、健康に対する配慮に重点を置いていた。
・アトモキセチン投与では、プラセボと比較し、意思決定の影響を受けなかった。

著者らは「セロトニンは、長期的目標に焦点を当てることで、食品の選択に影響を与えると考えられる。本知見は、食事摂取についての意思決定を理解するうえで重要であり、摂食障害や肥満といった健康状態の治療にも有用である」としている。

出典

Vlaev I, et al. Cogn Affect Behav Neurosci. 2017;17:542-553.

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