摂食障害への薬物療法、最新知見レビュー

摂食障害治療では、一般的に薬物療法が行われる。米国・コロンビア大学のHaley Davis氏らは、神経性過食症、過食性障害(BED)、神経性やせ症の治療に用いられる薬剤に関してレビューを行った。最近の研究開発に焦点を当てつつ、適切な場合には、薬理学的薬剤を用いた摂食障害治療のための現在のエビデンスベースの概要を検討するため、古い研究から重要な知見を加えてレビューを行った。Current opinion in psychiatry誌オンライン版2017年8月12日号の報告。

主な結果は以下のとおり。

・薬物治療は、神経性過食症やBED患者に対し、一般的に有用であった。
・神経性過食症では、抗うつ薬が主要な薬理学的治療であり、限られているものの新たな研究が完了していた。
・BEDでは、lisdexamfetamineが一般的に忍容性、有効性が認められていると報告されており、BED治療のためにFDAが必要とした最初の薬剤である。
・神経性やせ症では、薬物治療のベネフィットを裏付けるエビデンスは限られていた。
・第2世代抗精神病薬(とくにオランザピン[商品名:ジプレキサほか、本邦承認適応外])は、神経性やせ症の体重増加に対していくつかのベネフィットを示すが、スタンドアローン治療としては勧められていない。
・ホルモン剤の経皮投与も、神経性やせ症において骨の健康状態を改善するために検討されている。

著者らは「神経性過食症およびBEDに対する薬物療法の有用性は確立しているが、摂食障害、とくに神経性やせ症に対する薬物治療に関しては、さらなる研究が必要である」としている。

出典

Davis H, et al. Curr Opin Psychiatry. 2017 Aug 12. [Epub ahead of print]

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