摂食障害の重症度把握と診断ツールを検証

夜間摂食症候群(night eating syndrome:NES)は、一般的に重症度尺度である夜間摂食アンケート(Night Eating Questionnaire:NEQ)を用いて評価するが、これはすべての診断基準を評価するものではない。また、夜間栄養診断アンケート(Night Eating Diagnostic Questionnaire:NEDQ)は、すべての診断基準を評価することができるが、完全に検証されたわけではない。

米国・ワグナー大学のLaurence J Nolan氏らは、NEQおよびNEDQの妥当性を検証した。Appetite誌オンライン版2016年12月23日号の報告。

対象は、学生254人、一般集団468人。NEQ、NEDQ、ピッツバーグ睡眠質問票、ツァンうつ病自己評価尺度(Zung Self-report Depression Scale:SDS)、Yale Food Addiction Scale(YFAS)を用いて評価を行った。またNESの他の研究と同様に、NEDQスコアの上昇は、うつ病の増加、睡眠の質の低下、食品依存(food addiction)、BMIと関連するかも検討した。

主な結果は以下のとおり。

・NEQおよびNEDQのスコアは有意に正の相関を示し、有効性が実証された。
・NESの診断においてNEQとNEDQの結果は一致していた。NEDQによって診断された患者の56%がNEQの閾値スコアを満たしていた。
・ NEQの閾値スコアを満たした33例中5例だけがNEDQ診断基準を満たしていなかった。
・高NEDQは、高SDS、YFASスコア、睡眠の質の低下と関連していた。
・NEDQによるFull-syndrome NESは、一般集団ではBMIが高かったが、学生では認められなかった。
・他のすべてのアンケートのスコアは、一般集団のほうが高かった。
・NEQとNEDQの診断の相違は、アンケートの構成の違いによるものであり、診断のために設計されたNEDQに起因する可能性がある。

著者らは「NEQは、NESの重症度を診断するため便利であるのに対し、NEDQは臨床的に有用な診断ツールである」としている。

出典

Nolan LJ, et al. Appetite. 2016 Dec 23. [Epub ahead of print]

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