治療抵抗性うつ病に精神療法は効果があるのか

うつ病に対する治療および管理は、大幅な進歩を遂げた。しかし、第1選択の抗うつ薬治療または心理社会療法で治療反応が得られる患者は、50%未満である。治療抵抗性うつ病に対する精神療法に関する対照研究数が増加し、うつ病患者に対する精神療法が、治療選択肢として好まれている現状を考慮し、オランダ・マーストリヒト大学のSuzanne van Bronswijk氏らは、治療抵抗性うつ病に対する精神療法の有効性を調査するため、メタ解析およびメタ回帰分析を行った。Psychological Medicine誌オンライン版2018年8月24日号の報告。

主な結果は以下のとおり。

・合計25件の比較を含む21件の研究において、7種類の精神療法に関する研究が行われていた。
・精神療法と通常治療を比較した3件の研究では、通常治療と精神療法との間に有意なベネフィットは認められなかった。
・通常治療に精神療法を追加した併用治療と通常治療を比較した22件の研究では、併用治療において、エフェクトサイズ0.42(95%CI:0.29~0.54)の中程度の効果が認められた。
・メタ回帰分析では、集団療法vs.個人療法と同様に、ベースライン時の重症度と治療効果に正の関連が認められた。
・出版バイアスは、認められなかった。
・最も調査が行われていた治療は、認知行動療法、対人関係療法、マインドフルネスに基づく認知療法、精神療法の認知行動分析システムであった。

著者らは「治療抵抗性うつ病の治療ガイドラインにおいて、通常治療に対して、薬理学的および神経刺激的治療に加えて精神療法を追加することは正当であり、治療困難なうつ病患者により良い影響を及ぼすと考えられる」としている。

出典

van Bronswijk S, et al. Psychol Med. 2018 Aug 24. [Epub ahead of print]

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