治療抵抗性うつ病のリスク因子は?

欧州リサーチコンソーシアムの治療抵抗性うつ病研究グループ(GSRD)による治療抵抗性うつ病(TRD)の早期発見と、TRDにおける治療アウトカムのクロスサンプルを予測するため、欧州各地より募集されたTRD-IIIサンプルにおける臨床的変数を、オーストリア・ウィーン医科大学のA. Kautzky氏らが調査した。Acta Psychiatrica Scandinavica誌オンライン版2018年10月5日号の報告。

TRDの定義は、2つ以上の抗うつ薬試験後にMontgomery Asbergうつ病評価尺度(MADRS)スコアが22点以上とした。治療反応の定義は、MADRSスコア50%以上の低下および閾値が22点未満とした。TRDの予測因子は、916例の患者を対象に、16の臨床的変数について、ロジスティック回帰を用いて分析を行った。治療アウトカムの予測は、Elastic net回帰分析を用いて分析を行った。

主な結果は以下のとおり。

・TRDリスク増加の予測因子は、以下のとおりであった。
●症状重症度(OR:3.31)
●精神症状(OR:2.52)
●自殺リスク(OR:1.74)
●全般性不安障害(OR:1.68)
●入院患者の状況(OR:1.65)
●過去に投与された抗うつ薬数の多さ(OR:1.23)
●生涯うつ病エピソード(OR:1.15)
●現在のエピソード期間の長さ(OR:1.022)
・TRDの予測精度は、独立した検証セットであるTRD-Iにおいて、0.86であった。

著者らは「TRDの最も顕著なリスク因子は、症状重症度、自殺リスク、生涯うつ病エピソード数の多さ、不安障害の併発であった。TRD-IIIにおける有意な予測因子は、以前の研究であるTRD-Iにおける治療アウトカムの予測を許容していた」としている。

出典

Kautzky A, et al. Acta Psychiatr Scand. 2018 Oct 5. [Epub ahead of print]

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