アロマセラピーマッサージがうつ病に有効

高齢者のうつ病は、中国における公衆衛生上の重大な問題である。中国・成都医学院のMei Xiong氏らは、地域住民高齢者の抑うつ症状に対する、8週間のアロマセラピーマッサージおよび吸入による介入の効果について比較を行った。Journal of alternative and complementary medicine誌オンライン版2018年3月22日号の報告。

本研究は、抑うつ症状を有する60歳以上の地域住民を対象とした、プロスペクティブランダム化比較試験として実施した。対象者は、ラテン方格法を用いてアロマセラピーマッサージ群、吸入群、対照群(各20例)にランダムに割り付けられた。マッサージ群には、8週間のうちに2回/週、5mLのオイルを用いた30分間のアロマセラピーマッサージを行った。このオイルは、1%の濃度に希釈されたスイートアーモンドオイルに、ラベンダー(Lavandula angustifolia)、スイートオレンジ(Citrus sinensis)、ベルガモット(Citrus bergamia)を2:1:1で配合したエッセンシャルオイル50μL(1滴)を混ぜ合わせたものであった。吸入群には、8週間のうちに2回/週、10mLの精製水と混ぜ合わせた50μLのエッセンシャルオイルの鼻腔吸入を30分間行った。対照群には、介入は行わなかった。すべての群において、試験開始前と終了時、フォローアップ6週目および10週目に、効果を評価するため、老年期うつ病評価尺度簡易版(GDS-SF)と健康アンケート(PHQ-9)を用いた。5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)濃度を、試験開始前および終了時に評価した。

主な結果は以下のとおり。

・介入後、マッサージ群および吸入群は、対照群と比較し、GDS-SF、PHQ-9が有意に低かった。
・試験前と比較し、マッサージ群および吸入群における抑うつ症状のGDS-SF、PHQ-9スコアは、試験終了時(8週間後)、フォローアップ6週目(14週間後)および10週目(18週間後)において低いままであった。
・対照群におけるGDS-SF、PHQ-9スコアは、4つすべての時点において、差は認められなかった。
・マッサージ群および吸入群における試験終了時の5-HT濃度は、開始前の値より増加していた。

著者らは「アロマセラピーマッサージおよび吸入による介入は、高齢者のうつ病に対し、重要な影響を及ぼす可能性がある」としている。

出典

Xiong M, et al. J Altern Complement Med. 2018 Mar 22. [Epub ahead of print]

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