小児期の肥満には注意、うつ病リスク高める

 肥満や過体重の小児や青年では、臨床的なうつ病(うつ病、気分変調性症、特定不能のうつ病など)が頻繁に認められる。この研究では、過体重や肥満の小児における臨床的なうつ病の有病率についてシステマティックレビューおよびメタ解析が実施された。

 中国・マカオ大学のWen-Wang Rao氏らによる、 Journal of Affective Disorders誌2020年4月15日号の報告。

 3人の独立した研究者が、各電子データベース(PubMed、EMBASE、Web of Science、Medline、Cochrane library、PsycINFO)より2019年4月1日までの研究をシステマティックに検索した。メタ解析には、固定効果モデルを用いた。データ分析には、STATA ver.12.0を用いた。

主な結果は以下のとおり。

・11研究より6万9,893例が抽出された。研究の内訳は、うつ病での調査が5件、他の臨床的なうつ病での調査が6件であった。

・臨床的なうつ病の有病率は、肥満で1.7~26.7%、過体重で4.0~16.9%であった。

・うつ病での研究におけるうつ病有病率は、肥満で10.1~26.7%、過体重で9.0~16.9%であった。

・健常対照者(正常体重)と比較した臨床的なうつ病のオッズ比(OR)は、肥満で0.92~4.39、過体重で0.96~1.67であった。

・健常対照者と比較し、肥満の小児や青年はうつ病発症リスクが高かったが(OR=1.851、95%CI:1.410~2.429)、過体重では認められなかった(OR=1.068、95%CI:0.889~1.283)。

 著者らは「正常体重と比較し、肥満の小児や青年は、うつ病リスクが有意に高かった。うつ病の健康への悪影響を考慮し、肥満の小児や青年には、定期的なスクリーニングと効果的な治療を実施する必要がある」としている。

出典

Rao WW, et al. J Affect Disord. 2020;267:78-85.

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