抗うつ薬の再発予防効果、6ヵ月以降は疑問

 うつ病の特徴の1つとして、再発リスクの高さが挙げられる。中国・重慶医科大学のDongdong Zhou氏らは、さまざまな抗うつ薬の再発予防効果を比較した。Psychological Medicine誌オンライン版2020年6月5日号の報告。

 2019年7月4日にPubMed、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Embase、Web of Scienceより検索を行った。ベイジアンフレームワークを用いて、パラメトリック生存曲線のプール分析を行った。主要アウトカムは、ハザード比、無再発生存期間、平均無再発月数とした。

主な結果は以下のとおり。

・40件のランダム化比較試験が抽出された。

・抗うつ薬の無再発生存率は76%であり、対照群の56%よりも有意に良好であった。

・再発の差の多くは、最初の6ヵ月間で認められた(86.5%)。

・ハザード比は、時間経過とともに一定ではなかった。

・6ヵ月後の抗うつ薬群と対照群との違いはわずかで、6ヵ月フォローアップ後の抗うつ薬のベネフィットは確立できなかった。

・ほとんどの研究は、ランダム化中止試験を使用しているため、反応者のみに強化(enriched)されており、このことが最初の6ヵ月間の再発率の差に影響を及ぼしている可能性がある。

 著者らは「うつ病の再発予防に対する抗うつ薬の優位性は、最初の6ヵ月間でみられていた。その予防効果は、長期にわたり一定ではないことが、本研究で示唆されており、6ヵ月以降の新規エピソードが予防できるかは疑問が残る」としている。

出典

Zhou D, et al. Psychol Med. 2020 Jun 5. [Online ahead of print]

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