日本のうつ病治療費は約64万円、治療抵抗性だと100万円超

治療抵抗性うつ病を含むうつ病は、一般的な疾患であるが、日本における疫学データは限られている。本研究では、うつ病の表現型に対する健康の経済的理解を向上させるために、日本における治療抵抗性うつ病および薬物治療を実施したうつ病の発生率、疫学、直接的な医療費について調査が行われた。ヤンセンファーマ株式会社のJorg Mahlich氏らによる、Drugs – real world outcomes誌オンライン版2017年11月28日号の報告。

民間健康保険データベースを用いたレトロスペクティブコホート研究。治療抵抗性うつ病および薬物治療を実施したうつ病の1年間の発生率を推定し、使用した保健サービス、これらに関連する直接的な医療費についても調査した。

主な結果は以下のとおり。

・2012年4月~2013年3月までに、被験者9万8,552例中1,143例の薬物治療を実施したうつ病患者が抽出された(1,000患者年当たり11.59例)。
・薬物治療を実施したうつ病患者の51.4%は女性であった。
・1年間の観察期間内に、2剤以上の抗うつ薬治療に反応しなかった治療抵抗性うつ病患者は137例であった。
・薬物治療を実施したうつ病患者と治療抵抗性うつ病患者では、合併症や年齢に差は認められなかったが、治療期間中の患者1人当たりの医療費は、治療抵抗性うつ病患者で101万円(年間54万円)、治療抵抗性でない薬物治療を実施したうつ病患者で64万3,000円(年間64万5,000円)であった。

著者らは「日本におけるうつ病治療をより良いものとするためには、満たされていない治療抵抗性うつ病に対する医学的な予防措置や介入が必要である」としている。

出典
Mahlich J, et al. Drugs Real World Outcomes. 2017 Nov 28. [Epub ahead of print]

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